息子誕生記・1話2話3話4話5話の続きです。
私が行ったイタリア不妊治療クリニックの話です。
20200615 144
オーストラリアや日本の体外受精の相場が60万~でしたので、レンタル病院設備を入れての36万円は安いなと思ったんです。ここに血液検査やホルモン剤の費用が加算されるのですが、これはいくらか保険で返ってくるものなので、結局のところ体外受精一回は40万ほどになると思われました。
予想ですが、病院設備のレンタル代だけでも一回8~10万円くらいかかるとすると、採卵と移植に2回はレンタルするので、36万ー16~20万=残りがかなり少なくなります(汗)。受精卵の凍結(再移植一回分込み)は別料金で800ユーロ(10万)掛かるのですが、再移植にも病院の一室をレンタルしなければいけないわけで、800ユーロはほぼレンタル代(と培養代)の値段な気がします(汗)。(受精卵の培養液ってものすごくお高いものですし)
ここに培養士のお給料を引くと、ほぼこの医者の取り分はゼロに近いのではと思うところ(汗)
えっと、この医者、聖女ですか
実はこの値段の安さにはちょっと訳があって・・・
この女医さんは以前ミラノの病院で働いていたけど、リタイヤして田舎のこの地で開業(と言ってもアパートの一角を借りただけのクリニックですが)、今は
「ほぼ趣味」でこの不妊治療クリニックをやっているとのことでした(爆)
つまり、この不妊治療のお値段がイタリア一般の値段だとは言えないということです。
まあイタリア保険制度に加入している人であれば、公立病院での不妊治療はほぼ無料になるので、それに比べたら40万円という値段は高いんですけどね(時間はものすごく掛かりそうだけど。汗)。
ただ一般に私立クリニックは診療・手術等の値段がものすごく高く設定されている中、この不妊治療クリニックの値段設定は「ボランティア精神の領域」ということ!(爆)。
・・・だからか、このクリニックは、ホームページとか作って人集めをしようとはしていなくて、人から人の紹介のみでやっていかないと、とんでもなく混んでしまうのかと。汗(それでも、多少混んでましたよ)。
まあ、治療費が安いからいいというわけでなく、結局は治療の「腕」の問題と言うことになるんですが・・・
さて、そこはどうでしょうか・・・
続きます。