ここのところ日本出張記をアップしていたんですが、今日は最近起きたトラブルについて書きたいなと思います。

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実は私、今月の初めに日本出張も無事終わり、今はイタリアにいるんです。

イタリアに帰ってきてすぐなんですが、コロナ・ワクチンの一回目の接種に行ってきました。

イタリアは5月から40代のワクチン接種が始まっており、夫は既に接種済み。私もイタリアに戻ったらすぐに受けれると思っていたのですが、今は対象年齢が12歳からと幅広くなったので、逆に夏休みを利用した中高校生達の予約でいっぱいで、普通にネット予約したら8月末でしか予約が取れない状況となっていました(涙) 

今、ヨーロッパはワクチン・パスポートがないと、不便なことがだんだん増えてきているので(特にフランスなど)、便利さのためにも、コロナ感染からの予防のためにも早くワクチン接種を終わらせたいところ。

8月末が一回目になるなんて、遅すぎます!!(涙)

諦めかけていたのですが、ネット予約サイトを根気よくクリックしていると・・・前日までの予約キャンセルが稀に上がるようになっていることを発見!

このキャンセル分の予約を確定させるのは、運とスピード勝負のようで、夫と交代に一日かけて何度も画面をクリックし続けたら、予約がゲットできました!

ということで、イタリアに帰国して数日後、ミラノの大型ワクチン接種会場に行ってきました。

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この日、会場には「モデルナ」と「ファイザー」の2種類のワクチンが用意されていたのですが、この日の一回目接種の人は「モデルナ・ワクチン」のみと決まっているようでした。

たくさんのブースが用意されていたので、待ち時間・接種・様子見の時間(15分)全部含めて1時間くらいで会場を後にすることができました。

イタリアにしては、ものすごく迅速で・オーガナイズされているなという感じ(笑)

 

さて、私が1回目を受けたころ、周りは「モデルナの2回目」を受けていました。私のモデルナ接種友のことなんですが(と、いっても数人しかいませんが)、2回目のモデルナの接種によってみんな発熱しています(汗)

私も「モデルナ」になっちゃったので、ちょっと今後どうなるかドキドキ。

ただ、これらの発熱組の友人達でも、一回目接種後は何にも起きなかったと聞いていたので、この一回目は大丈夫だろうと予想。今までの私の経験上、ワクチン接種した後、痛みや発熱はなかったしね。

ちなみに、いつもインフルワクチン後は不調になる「病弱な夫」(笑)に対しては、今回のワクチン接種後の副作用をかなり心配していたんですが、「ファイザー製」を2回受けて・・・全く発熱なしの痛みもないようで、拍子抜けです(笑)

 

さて、ワクチンに対して副作用なしになる自信を持っていた私なんですが、モデルナを接種後、発熱や痛みが一番出やすいと言われる最初の数日間・・・全く問題ありませんでした。

うん、セーフ!! 大丈夫!


と、接種から6日経って、安心しきっていたところで・・・

頭痛が始まりました。

おや?

まあ、前日、友人たちとたくさん飲みすぎたからかなと思っていたんですが(二日酔いかと・笑)・・・それが二日経っても治りません。

それも普通の痛み止めも効かない、ちょっと普段とは何かが違うような・・・

そして、接種後7日目になって、さらなる異変に気付きました。

ワクチン接種をした場所がピンポン玉くらいの広さで赤くなっていて、しこりと痛み・熱があります。

小さい発疹だったので、ワクチン接種した時から単純に今まで気づかなかったのかなと思っていたんですが(能天気)・・・次の日、テニスボールの大きさの発疹となっていました。

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体も気のせいかダルイし(頭痛が続いてる)、発疹がどんどん大きくなっているようです(爆)。

夫に相談し、すぐに近くのクリニックに行くことにしました。

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クリニックで待っている間に、夫から連絡が入って(ネット検索をしていたらしい)、どうやら私のこの発疹は、モデルナ・ワクチンによるCOVID arm(コビット・アーム)という症状だということが分かりました(日本では「モデルナ・アーム」と報道されています)

 

COVID arm」はモデルナに特有の奇妙な症状らしく(汗)、ワクチン接種後6-11日(特に8日目が多い)に突然、発疹が現れるというものです。命にはかかわらないのですが、人によっては、この発疹が腕全体まで広がったり、かゆみがあるので、厄介な症状かと。私の場合、何故だか頭痛も伴っていたしね。

このモデルナの副作用、0.8%の人(100人中1人もいない)に出る症状らしく、運悪く、私がその割合の中に入ったようです(涙)

でもまあ、この腫れている腕の中で、コロナ特有の抗原がバンバン作られ、それに対する免疫反応が起きているなら、ワクチン効果が高くて素晴らしいことです(それでも2回目接種は推奨されています)

 

ちょっと、細かいことを言うと、このRNAワクチン、RNA配列の改編で通常の分解されやすいRNA(2-3日で消滅するところ)より、一週間ほど長生きをするRNAとなっています。だから、通常一週間くらいでワクチンの副作用は治まるはずなのに・・・このコビット・アームは1週間以上遅れて発症するという・・・なんだか奇妙な話(科学誌にもこの機構が不明だと書かれていました)。

今の私の職場、RNAの働きを研究する研究室なので、私の腕からサンプルをとって今すぐ調べてみたいという衝動に駆られていましたよ(笑)

時限爆弾みたいに、これに掛る人が8日目に赤くなるのは、なんで? 知りたい!

 

とにかく、私のCOVID arm(コビット・アーム)は、それから数日(3日間)はひどくて、腕半分くらいに発疹が広がりました。体がダルイのは、免疫細胞たちが頑張っているからだと思って安静にしておいたら(お仕事をほぼお休み)、4日目からやっと赤味が治まり始めました(まだまだ熱をもっているけど)。

 

ちなみに、近くのクリニックに行って、処方してもらった薬が・・・謎でした。

もらったのは、コルチゾルと抗生物質の入りのクリーム。

コルチゾルは、免疫反応を抑えて炎症を抑える薬です・・・これって、せっかくのワクチンの効果を台無しにしちゃうから、使わない方がよくないか?(汗)

抗生物質は、細菌感染に効くんですが・・・今回のはワクチン反応で、ばい菌感染や虫刺されで起きてる訳ではないので、意味がないと思う(汗)

というわけで、このお医者さん(初めて掛った)の腕には疑問が残るところなのですが、診断書で仕事病欠に3日間もらえたのは非常に助かりました。実際、安静にしていたら4日目には落ち着いて、頭痛も消えて仕事が普通にできるようになったので、この医者、その点では「できる医者」なのかもしれません(どっち?笑)

 

今、調べたところ、このモデルナ・アームという症状、日本では3.5%の人に出ているようです。欧州の0.8%に比べて4倍以上の高く出ているってことなので、

私、やっぱ日本人なんだな、と実感(笑)

 

さてさて、1回目でこんな症状が出たので、2回目を受けた後はどんな感じになるのか・・・ちょっと怖いですね。とりあえず、2回目はもう片方の腕に打ってもらうべきだとの記事を読みました。利き腕になるので(右)、仕事に支障が出たら嫌なんですが、仕方ないなと。ちなみに、夫は左利きなので、右腕に打ってほしいと要求したら、「私は左にしか打ちません」と却下されたらしい。全くサービス精神のない医者もいるようです(汗)


最後に今回の件で、私の「ワクチンには強い」という自信がすっかりなくなってしまいました。残念(とほほ)