信じられないような不運が重なり、自宅の寝室に閉じ込められてしまいました。

 


数時間に及ぶ、脱出作戦は全て失敗。

3階の窓から助けを呼び続けるものの、午後10時をまわり(たぶん)、窓から見える駐車場にも人が来ることがほぼなくなりました。

もう、叫び続けて喉はカラカラ。

外は雨が降っているので、この雨水をすくって、喉の渇きを凌ごうかと思っても・・・そこまでは手が届かない!!(痛恨の一撃・涙)

雨が降っている中、一人砂漠にいるような状況です(何だソレ)

 

そろそろ完全に人通りがなくなる時間。

誰かに助けてもらえる可能性は諦めて、まだギリギリ体力が残っているうちに、「ベットシーツのロープを使って3階から地上への脱出(脱出作戦②)」を強行すべきかどうかの検討を始めました。

・・・ていうか、もうそれしかないよね。


でもね・・・

この方法で奇跡的に一階に無事下りれたとしても、携帯はないし(誰にも連絡が取れない)、家の鍵も持ってない、お財布はないし、身元を証明する免許証等もない状況です(あと裸足だし。涙)・・・こんな身元不明人を助けてもらえるのかどうか怪しいところ。

引っ越し途中なので、まだこの町の役所にも入居届け出してないので、身一つで外に出れても、それからどうすればいいのか・・・


あと、もう一つ大きな問題があって・・・

うちのアパートはオートロックではなく、鍵は外からも内からも鍵で閉めるものなんです(イタリア、あるあるかと)

火事などの緊急時に備えて、いつでも家の中から鍵が開けられるように、家にいる時は鍵穴に鍵を挿したまま鍵をしている状態です(イタリア・あるある)

この場合、鍵屋さんでも外から鍵が開けれないんですよね(涙)

つまり、再び家に入るには、玄関ドアを壊すしかない・・・

仮に警察が来てくれたとしても、身元不明人(私)の言うことをホイホイ聞いて、誰かんちのドアを壊してくれるかどうか・・・

うん、やっぱ、自力での脱出は、最後の最終手段かと(はぁー)

 

ということで、

もう誰も付近を通る人は全くいないけど、助けを叫び続けるしかなかったのです。

 

「助けて---!」

「助けて-----!」

「助けて-----!」

 

そんな時、奇跡が!!

駐車場入り口(100m以上先)に人が!!

私はありったけの大声で助けを呼びます。

!!!!!

そしたら、気が付いてくれて、近くまで来てくれました(それでも50m先位)

 

やった・やったー!!!

 

・・・でもね、

私が英語で説明すると

「ごめん、英語、あんまりわかんないから・・・」と言われて去られそうに!(爆)

えええーーー、行かないでぇええ!!

これまで数人に、この理由(英語だし意味が分かんないから)で立ち去られたんですが、

この人達を逃したら、私、絶対、終わる(!!!)

 

そこからは、身振り手振り・できるだけ簡単な英単語を選んで、必死の説得を始めました。

どうか逃げないでー!

20210906

続く(次回、最終回)