自宅の寝室で勝手に鍵が外から掛かって出れなくなってから数時間。

この状態で誰にも助けられずに、衰弱してこのまま死んだら、密室殺人として扱われるのかも、なんて(アホな)ことを考えながらも、助けを呼び続けました。

 

それから数時間後、奇跡的に私の声に耳を傾けてくれる人(Aさん(仮))にやっと出会えました。

もう夜も遅く、Aさん(仮)に去られると次のチャンスはゼロに等しい状況です。

 

Aさん(仮)は最初、

「英語、あんまり分からないから」

と言って立ち去ろうとしたんですが(汗)、私の切羽詰まった様子が伝わったのか(こっちは逃がさないように必死です)、私の話に耳を傾けてくれ始めました。

そして身振り手振りでの説明で、どうにかAさん(仮)に

「ここから出られなくて、助けを求めている」ということが伝わったようです(ほっ)

 

Aさん(仮)は、私が誰にも連絡を取れないことを理解すると、

「今、警察に電話してあげるから、住所教えて」と尋ねてくれました。

やったー!!

・・・

・・・・でもね

私、ここの住所がなんなのか知らないということに気が付きました!(あちゃー)

ここの住人だというのに住所を知らないって、Aさん(仮)の目には、私がものすごく怪しいアジア人に映ったことかと・・・(汗)

ちなみに、Aさん(仮)の反応は

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・・・ですよねぇ(汗)

まあ、この日はちょっと荷物を置いて荷物整理をするだけで、住み始めるのはまだ先の予定だったし、この物件は私が日本にいた時に夫が決めて、私はほぼ関与してなかったので(ぐたぐた)

・・・とにかく、まったくここの住所が頭に入ってなかったんですよね(テヘッ)

勝手に部屋に閉じ込められたとか、住所分かんないとか言ってる私は、相当ヤバい人にしか見えないかもしれないけど、Aさん(仮)、どうか立ち去らないでぇー!

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・・・ま、もうどうしよもうないので、結局、Aさん(仮)に、このアパートの住所を調べてもらうことにしました(むちゃぶり)

Aさん(仮)のいる場所からぐるりと回って、うちのアパートの正面に出てもらって、正面の道路の名前とアパートの番地を確認することによって住所が分かります。

雨が降っている中、こんな面倒なことをやってくれるかどうか不安でしたが、Aさん(仮)が私の視界から消えて・・・

5分ほどして帰ってきてくれました!!

住所が分かったらしいです!

 

そして、

「今、警察に電話したから、あと10分くらいで来ると思うよ」とのこと!

ありがたや----!!

 

それからAさん(仮)は足早に去っていきました。

名前も聞けなかったし、暗くて遠くて顔もよく見えなかったけど、Aさん(仮)は私の命の恩人です(感謝・感謝)

 

さて、それからの10分が・・・とにかく長かった。

時計もないので、はっきりしたことは言えないけど、確実に10分以上待ちました。

多分、待つこと30分。

この間、遠くで警察のサイレン音が聞こえてくる度に一喜一憂。そして、どこかに過ぎ去っていくので、がっくり・・・というのを繰り返していましたよ(涙)

そのうち、Aさん(仮)は警察に電話してくれたけど、警察に、この案件が緊急だと判断されなくて(汗)放置されているのではという思いがよぎり出しました。

不安で、また大声で助けを呼び始めるべきか考え始めていたら・・・

 

「う------------

ものすごいサイレンの爆音が近づいてきました。

おおお!これ、きたかも!!

でも・・・あれっ? これ警察の音じゃない・・・消防車?だよね。

Aさん(仮)は「警察に電話した」と言っていたので消防車は来るはずないし、この音はうちに向かってきているのではないよね・・・(とほほ)

 

と、思っていたら

その消防車らしきサイレンの車がアパートの正面の方に停まったようです!

超近所迷惑級の爆音が鳴り続きます。

でも、ここからも問題があって、

今、私のいる場所は消防車の止まっている道の裏側で、彼らからはまったく見えないところに位置しています。

このまま、消防士たちに「助けを求めている人なんて見当たらない」と判断されたら、救助してもらえなくなります。

もう、これは声の限りを振り絞って叫ぶしかない!!

「たぁーすーけーてぇー」

・・・でもね、私の声は虚しくも、消防車の爆音で消し去られてしまうんです(涙)

「うーーーうーーー」「たーすーけーてー」「うーーーうーーー」

やばい・これ気づいてもらえないかも!!(涙)

もう助けは目の前にいるというのに(後ろだけど。汗)、どうしよう!!

気づいてぇええーーー!!

 

・・・何だか疲れたので続きます(汗)

次回がほんとの最終回です(笑)