20202月、ヨーロッパでイタリアが一番最初にコロナの激震地となったわけですが、あれから1年と8か月ほど経ってイタリア国内でもいいこともあったんです。

それは、劇的に事務手続きのオンライン化が進んだってこと!

コロナ禍以前は全てのお役所関係の手続きは各役所に行く必要がありました。都市部では少しは違ったかもしれませんが、私の住んでいる田舎町の役所は毎日開いているわけではなく、それも業務内容によって曜日で違ったり、開いている時間も数時間とかで、これらの時間に合わせるのが大変。

必要な書類の種類によっては(住民カードの発行とかね)事前予約をして役所に行く必要があり、その予約ですら役所で行う必要あったりして・・・

どんだけ効率悪いんだ

って感じです(電話で予約もできるけど、担当がいる時間に電話しないとだめだし、担当がいる時間はその業務でいそがしく電話に出てくれないので、結局、予約のために足を運ぶことになるということ多々・汗)

予約が必要ない案件だとしても、役所内には整理券制度がないので、順番待ちとなった時に自分の番がわからなくて非常に困ることがあります(稀に整理券を配布する機械が設置されてたりするけど、基本、壊れているか、使われていません・涙)

まあ、田舎なのでそんなに大勢押し寄せるということがなく、この旧石器時代のシステム(悪意)でも誰からも文句は出ない様子でしたけどね。

でもね、日本だと5分とかで終わるような手続きが、こちらでは一時間待ったり、何度も行かなければならないということがたくさんあって、なんでこんなんなのってイラっとすることは多々あります。

このイタリアの非効率な役所手続きに関して更に語るなら、私の中で最高峰に位置することは、ビザの発行手続き

イタリアに住み始めてすぐに必要な手続きなんですが・・・県警みたいなところで行わなければならないこの手続きはほんとに「カオス・悪夢」と言えます! 

もう先進国とは思えないくらいの対応と事務効率の悪さを目のあたりにして

「イタリア、大丈夫か?」

と、まだイタリアに来て間もないというのに強い衝撃を受けましたね

(発展途上のどっかの国にいるのかと思えたくらいです。汗)

このビザ発行の手続きの苦行(洗礼?)は、EUパスポート持っている人以外はみんな受けなければならなく、ゲッソリしちゃう経験となっているのですが(汗)、イタリアは5年住めば永住ビザをもらえるので、永住ビザに切り替わり、この役所に行かなくて良くなった時には歓喜したものです(笑)

まあ、こんな感じで私の周りの役所事は(病院予約も)ものすごいアナログだったんですよね。

それがコロナ禍に突入、役所に行って対面式の手続きができなくなるという状況になり・・・この田舎でも、一気にデジタル化が進みました!

私はこの春に就職して、新たに国民保険に加入したり、夏に引っ越しをして、いろいろな事務手続きをしなければいけなかったんですが・・・全て自宅からパソコンでできちゃいました!唯一、町指定のごみ袋を取りに行く必要があったんですが、受け取り日時はオンライン予約ができて、役場での待ち時間はゼロ!(それも15分刻みの細かい予約制で、予約変更も簡単にできるシステムが構築されていました!)

すげー便利!

コロナ禍、悪い事だけではなかったということですね。

・・・・・

・・・・・

さて、イタリアはワクチン接種が進み新規感染者数も激減、グリーンパス(ワクチンパスポート)があれば、ほぼコロナ禍前の生活に戻りつつあります。

そんな中、先日、子供の保険証の再発行が必要となり役所に連絡を取ることにしました。

ちなみに私の保険証は4月にeメールで手続きをして、一か月後、郵送で受け取ることができました。うん、ラクちん!!(それまで数度は、役所に足を運ばなければいけなかったんですよね)。

今回の子供の分もメールで手続きを始めたんですが・・・

しばらくして(放置されて)、役所から電話が掛かってきました。

20211017 1
20211017

まさかの、技術革命からの逆行!

もとのアナログ方式に戻すとのことでした(はあ?)

せっかく構築したシステムなのにもう使わないって!!

これには、かなりガッカリ(涙)

・・・イタリア、そんなんでいいの?

これもイタリアあるあるなのか?・・・

はあぁ(ため息)・・・

手続きに行くの、本気でめんどうです(涙)