フランス大統領が先日の会見で

「我々は戦争状態にあります」

と強いメッセージを出しました。

その時、まだまだフランス国民の大半が

「うちらはダイジョブじゃね」

って、のんきに思っている感じで

大統領は全国民に危機感を持たせるために

その言葉を使ったように思います。

 

実は私もこのブログで、

今のこの状況を「戦争」という言葉で表そうと、

うずうずしていたんです(3月上旬からね)

・・・マクロン仏大統領に先越されてしまいました(涙)

 

まあ、そんな誰が先だったかとかはいいんですけど(笑)

今回はなんで「戦争」だと思ったかということを書きます。

そして「イタリアは負けっぱなしの戦をしている」ってことも。

 

ご存じのように、

イタリアでは早々にコロナウイルス感染者の増加で、

医療が崩壊しつつあるとの報道がされました。

(というか、もうしてるの?)

それを引き起こした原因は

財政策としての医療費削減だと言われています。

(詳しくは、ググってみてくださいな)

どうやら、イタリアでは医療費削減のため

この5年の間に760の施設が閉鎖され、

医者と看護師の数も10万人足りなくなったとの話です。

・・・この数やばいですよね。


確かにこの5年でうちの周りでも

医療施設がどんどん減っていったように思います。

うちの近くの病院では、

産婦人科と小児科がなくなって私としてはかなりの痛手です。

子供が大けがしたときなど、

家から車で一時間のところの大きな病院に行くしかありません。

でもその病院はいつもすごく混んでいるし、

駐車場はないし(?)かなり不便です!

まあ、うちの近くの病院の縮小は

経営難が理由で仕方ないことだと思っていたのですが、

どうやら国の方針によるということ。

そしてそれはイタリア全土で起きていたようです(驚)

 

以前の記事で

イタリアの医療事情(16話)を書いたんですけど、

私たちが病気になってかかるホームドクターは

「治療設備」をほぼ全くもっていなく、

治療ができる設備は病院にしかありません。

ホームドクターはイタリアにも

それなりの数がいるような気がするのですが、

病院は少なくなったので

治療ができる患者の数=ベッド数は

日本の4分の一ほどしかないようです。

 

私が推測するに、このベッドの数は

何も起きてない平常時に合わせた

「ちょうどいい、またはギリギリの数」

ではないかと思っています。

そう予算削減でギリギリまで削った数かなと。

つまり、まったく非常事態を想定していない

ベッド数ということだと思います。

 

そこで、

「戦争」ということを考えてみたいと思います。


内戦が起きている国の話は置いといて、

今のご時世、

他国と「戦争」が起きることなんてほとんどないことです。

でも、各国「軍隊」を持っていますよね。

そう、

どの国も非常時に備えるために軍隊を持っているのです。

でも国が財政難だから、

「軍事費をギリギリまで削減」または

「なくす方向で!」

なんて聞いたことないですよね(汗)

だって、

軍事力をなくした時に、いきなり他の国に攻められたら

国が終わってしまいますから(汗)

 

では、

「医療」は国民を守る「軍事力」と考えてみましょう。

コロナウイルスは「敵」で

今、イタリアは突然侵入され「戦争」となりました。

ただ、ヨーロッパでは

この100年くらい大きな敵が来てないし(病気の大流行がない状態)

財政もきついので、

通常使ってない「武器と兵隊」(医療設備と医療人員)を

最近ギリギリまで減らした

ところでの戦争勃発です。

 

・・・イタリア、この戦力で勝てる?

または追い返すことができますか?

 

うん、

まともに戦うのは無理ですよね(汗)

だから、今は敵が立ち去るまで、

一般人はどこかに避難・隠れておくしかないのです。

でも戦火に巻き込まれた人もすでに多数出てきました(感染したということ)

・・・最終的には、みんな降伏する方向に行くのかもしれません(汗)

(ここで言う降伏は、感染して免疫をつけるという意味で)

逃げられなかったり、降伏した場合は、

高齢者の方など多数の犠牲を払うようになっているようです。

 

こんな感じで、私は

今のコロナウイルスの状況はまさしく

「戦争」だと思っています。

 

大事なことは、

国にとって「医療」は「軍隊」と同じことなんです。

どちらも国民を守るために必要不可欠なのです。


今回のコロナ騒動で、

各国は安易に「医療費削減」(軍事費削減)を

行ってはいけないということを

理解できたのではないでしょうか(多少?)


さて、このコロナ戦争、

勝つための最新兵器(ワクチン)の開発にはまだ時間がかかるようです。

とりあえず、みんな敵に見つからないように日々の生活を気を付けてください。

以上です!

20200323