これまでコロナ封鎖で悪いことばっかりではなく「良くなったこと」を書いてきました(60話、61話、95話参照)。
そこで、あと一つだけ気づいていたことがありました。
それは今、私が「夜に安心して眠れていること」です!(爆)
・・・?
はい、意味ワカラナイですよね(汗)
その理由の説明のために、まずはイタリアには「空き巣」が多いということを話したいと思います。
私たちが住む北イタリアはイタリアの中でも裕福層の割合が多いせいなのか分かりませんが「空き巣」が多く、私の知り合い(数少ない)でも80%以上の確率で過去に「空き巣」に入られています。入られたことがないケースは、アパートに住んでいる人で、「家」に住んでいる人たちは、一度は「空き巣」に入られた経験があるように思います(汗)。(もちろん、アパートでも入られることもありますけどね。)
空き巣対策として、家に住んでいる人は、防犯・セキュリティシステムを入れているし(アラーム)、番犬を飼っている家も多いです。でも停電が起きたりしたときは、近所の防犯システムが誤作動していろんなところで鳴り響くことになるし、犬を飼っている家の隣を通るとものすごく吠えられて・・・何かとうるさいことばかりで、たまに嫌になっちゃいます(爆)
「空き巣」は、住人がバケーションなど長期に留守をしている時を狙って盗みを働くことが多いようです。彼らはいろんな情報網を持っていて、どこの家が留守になっているか把握するのもお手のものと聞くので、うちの場合は念のため、タクシーで空港に行ったりするときは、家に来てもらうのではなく、家から離れた通りを指定して、家バレないように気を付けていたりします。もちろん、信頼できるタクシー会社もたくさんあるとは思いますが、どこでどう繋がっているか分からないので、念のための策です。(あと郵便物が郵便受けにたくさん溜まらないように他の人にお願いしとくとかね)。
プロ空き巣の盗品を売りさばくネットワークは、ある意味、「マフィアの国・イタリア」なだけあって、かなり組織化されているとのことで、警察は空き巣に入られた後の現場を見るとどんなプロ空き巣が入ったか分かるらしいです(汗)。
空き巣に入られた後、通報すると警察は来ますが、残念ながらほぼ100%盗まれたものが戻ってくることはないようです。結局、警察は「空き巣」を捕まえるための念入りな捜査をするわけではなく、被害者がその後の保険屋との盗難品の保障手続きのために警察の書類が必要になるので、彼らを呼ぶことになるのです(涙)。うん、交通事故処理と一緒かも(汗)。とりあえず、空き巣に入られて泣き寝入りにならないためにも、こちらでは家の保険に入っていることは必須だと思っています。うちには大したものがないので、空き巣のターゲットになる可能性は少ないのですが(汗)、もしパソコンが盗まれたら痛いなと思うところ。うちのパソコンは売ってもそんなにお金にはならないものですが、私にとって大切な写真や書類(他人には何の価値もないもの)が保存されているので、それがなくなってしまうのが一番きついことです(常々バックアップしてますが、そのバックアップ用のドライブも盗まれたら意味ないしね)
・・・ということで、
空き巣の人、うちのパソコン持って行ってもいいから、できれば写真等のデータをどっかにコピーして置いて行ってくれることを切に願います!(爆)
パソコンは新しく買えるけど、大事なデータは二度手に入らないので!
空き巣は長期の留守中に入られるケースが多いと言いましたが・・・私のある友人は、ちょっと午後に買い物のため数時間だけ家を空けていた時に入られていました(涙)。この友人は彼らに行動を監視されていて、その少しのスキをついてきたようです(汗)。数時間の外出なんて誰にとっても日常的なものだし、いつでも空き巣に入られる危険性があるということ・・・嫌ですね(涙)
また他の友人の空き巣に入られた話では、なんと運悪く(?)在宅時、というか就寝時に入られています(汗)。その夜は風が強く、なぜか閉まってなかった(?)窓がバタン・バタンとうるさいので友人が起きて・・・
まさかの「空き巣にご対面」!!
・・・これ怖すぎませんか?
この空き巣が、家に人がいるのを知った上で盗みを働く「大泥棒」なのか(この可能性は少ないと思うところ)、人がいないと思って入った「おマヌケ泥棒」なのか分からないのですが(笑)、どっちもとにかく嫌です!!
その友人に見つかった空き巣は一瞬でその場から立ち去ったのですが、残念ながら宝石類が盗まれてしまいました。でも、この友人が襲われてケガなどしなくてよかったなと思っています。
ということで、この友人たちの空き巣話を聞いたら、「ちょっとでも家を空けるのもダメ」だし、「就寝時もヤバい」ってことで、いつ空き巣に入られるかもしれないという不安を抱えて過ごすことに・・・(そんな盗まれるような高価な物は家にないですけどね。汗)
・・・でもね。今、このコロナ封鎖で、「空き巣」がかなりいなくなっていると思うのです。昼間は警察がパトロールで近所をウロウロしているし、みんな自宅にいるので(国外逃亡した人は知りませんが。汗)、もう空き巣の入る余地なし!(大泥棒以外ね!)
普段、眠りが浅い私は、夜に窓が風でガタガタいう小さな音でも起きてしまって「空き巣かも?」と気になったりするのですが、今はその心配がなく、ゆっくり眠れるようになりました。
昨日の記事の「物乞いさん」の話も含め、今日もイタリアの「ダークな話」なんですけど、これらが私が最近感じた「コロナ封鎖で良かった」ことです(汗)
コロナ禍は続いてほしくはないけれど、この「良かったこと」はできれば、封鎖解除後も続いてほしいところなのです。
以上です。