今、アメリカはコロナ禍も収束してない状況の中、黒人差別に対する大規模デモも勃発して大変な騒ぎとなっているようです。

今回のデモの発端となった事件(白人警官が黒人男性を取り押さえて死亡させてしまったこと)で、アメリカの人種差別の闇がより多くの人に知ってもらう機会となったのかもしれません。これを機に今後アメリカ社会が変わっていくことにも期待です。

・・・とはいっても「差別」をなくすのはそう簡単なことではないですよね(汗)

私も、イタリアではコロナ禍が始まった頃、「アジア人」というだけで、ちょっとした差別を受けましたし(汗)(42話参照

最近の話ではこの夏に日本に里帰りするかどうか、今後のコロナ感染の状況で決断する予定だったのですが・・・今、日本は「イタリアからの訪問者」というだけで、「病原菌扱い」や「白い目で見られる」可能性があるから止めた方がいいとの日本からの助言(忠告)をもらい、それが決定打となって断念したところです(涙)

「イタリアからの帰国者=コロナ・危険人物」

の図式が日本人の頭から早く消え去ってくれないと、うちの家族は当分、日本へは行けないのかもしれませんね(涙)。

ま、「イタリアからの帰国者」を問題視するのは、コロナ感染がまだ続いているし、「コロナ持ち込みの可能性が0ではない」ので仕方ないことだとは分かっています。

でも今、アメリカで問題になっている黒人差別は「外見だけ」での判断なんて全く納得できない問題ですよね。

そこで今日はこの黒人差別問題のことで思い出した、私の知っているアメリカ人のことを少し書きたいと思います。

それは私がアメリカに留学して初めのころに驚いたことの一つなんですが・・・

アメリカ人は「声を聴いただけで、その人が黒人かどうか判断できる」ということです!

私は、私の電話相手が「黒人」だったことを一緒に住んでいた友人(白人)に言い当てられたことがあります(汗)

この時の私は

「声だけで外見が分かるなんて、特殊能力持ってるの?

と、びっくり!(汗)

まあ、アフリカ系アメリカ人は「黒人特有のなまり・アクセント」を持っているので、それを友人は聞き分けていたと思うのですが・・・そのなまりがほとんどない人も大勢いるんです!例えば、オバマ前大統領なんか、きれいな英語で話をしますし、私の電話の相手だった黒人の友人も、かなりの切れ者(博士号をいくつか取得しているような奇人?)で、黒人なまりがないタイプでした。

だから、アメリカ人は声質で人種が分かるのか?と思ったくらいです(汗)

でもまあ、これを日本語で考えると、例えば、関西人と話すると、その関西人がどんなに標準語を話すように努力したとしても、ちょっとしたイントネーションの違いで関西人と分かったりしますよね。つまり、私が黒人さんの英語として聞き分けできないのは、単純に私の英語力の問題なのかもしれませんね(涙)

 

この話を夫にしたら、夫もアメリカ時代に同じような経験があったとのこと。

夫の研究室には黒人の女の子Aがいたのですが、Aの不在中に夫が電話を取ったので

「(名前は分からないけど)電話があったよ」

と夫が伝えたら、

Aがまず最初に聞いてきたのが、

「電話してきたのは、白人?黒人?どっち?

20200607 136

夫:心の声「電話だからわかるはずないじゃん」(汗)。

この当時の夫の英語はちょっとしたアクセントを聞き分けるほどのレベルではなかったのかも(汗)。

あと、こういう黒人・白人聞き分け経験は「アメリカにいる外国人あるある」なのかもしれませんね(笑)

・・・ここで私がちょっと気になったのは

電話を掛けてきた相手のことを予想する質問として、普通は「雰囲気で友人か研究関係者か、声の質でどのくらいの年齢の人だったか」などを聞くところだと思うのですが、

Aの最初の質問は「白人か黒人か」だったので

・・・ちょっとアメリカの闇を感じるような気がしました(汗)。 

彼らにとって、「白人か黒人か」って、何よりも大事な情報なのかもしれません(汗)。まあ、彼女の友人は大多数が黒人で、「黒人か白人か」を知ることにより、「友人か研究関係者か」の線引きができるという意味があったのかもしれませんが・・・それはそれで白人・黒人間の人間関係には大きな壁があるってことですよね(汗)


ということで、今日は久しぶりに夫と当時のアメリカの時のことを思い出しました。

で、お互い年取ったなと(涙)

今日は以上です。