ヨーロッパ、新型コロナ第2波が本格化してきました。これに合わせ、各国のルールが厳格化され、イタリアでも屋外での全面マスク着用や、6人以上を呼ぶバーティの禁止、接触系のスポーツの禁止令などが言い打ち出されました。

 

そしてつい先日の話なのですが・・・

うちの子供たちの通う学校で生徒に「コロナ感染」が出たんです(涙)・・・ついにすぐそこまで来たようです(汗・汗)

10時過ぎに学校から「当学校の小学部で生徒のコロナ陽性報告があり、濃厚接触者はイタリア保健省のルールにより14日間の隔離となります」というメール送られてきました。

このメールを受け、仲のいいママ友数人とWhatsApp(欧州のLineみたいなもの)での熱い情報交換がすぐに始まりました。

もちろん、「どのクラスで陽性者がでたのか」を特定したいのですが、この学校の生徒の多くがスクールバス通なので、感染した子がどの経路のバスに乗っていたかということも把握しておきたいところ(汗)。問題は、このスクールバスは完全に窓が締め切っている状態での運航で、40人くらいの子供を乗せていくことなんです。片道一時間近くの距離に学校があることもあり、一日計2時間も他の子供と同じ空間を共有することになります。搭乗の前に車内は消毒され、搭乗する子供達はマスクを付け、乗り込む前に検温と手の消毒をして対策をとっているものの、子供はコロナの症状が出ない場合もあるので、仮に陽性でも熱が出てないならバスに乗って学校に行けることになります。バスの中の2時間の密室の中、マスク着用でどれくらい防ぎきれるかどうか・・・。また(日本と違って)バスの中でみんな静かにしているわけでなく、子供たちはお話をたくさんしているようです(よくケンカも起きてます。汗) また、息子は小さいのでマスク着用の義務はなく、車酔いをしてバスの中で何度か吐いたので(汗)、学校の保健師にマスクさせるなと言われているんです(汗) これらのことから、陽性が出た子供が同じバスではないことを期待したかったんですよね(汗)

 

そういうわけで、ママ友たちと「どのクラスの子供かどうか、どこに住んでいるのか」というのを解明するため、少ない情報を頼りに「探偵ごっこ」に夢中になっていました(笑)。そんな中・・・

Nさん:「あ、今、学校からメールが来た!

・・・うちの子も自宅隔離しなきゃいけなくなったみたい!(愕)」

 

マイ子:「えええー、Fクラスの1年生(F1)の子だったの?」

 

Nさん:「いや、息子のクラスでは、息子とあと一人の女の子だけが同じメールを受け取ったみたいだよ・・・」

 

マイ子:「?? なんで二人だけ?」

 

マイ子:「・・・もしかして、二人の共通点は英語のクラス?」

 

娘の学校は、「英語の授業」を他のクラスの子供たちと混ぜて受けさせる混合授業になっています。

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Nさん:「・・・そうみたい」

 

ということで、F1クラス、全員が自宅隔離と言うことでなくて、英語のクラスで一緒だった子供たち(その英語の先生も含めて)が隔離となりました。

・・・つまり、F1クラスではない他のクラスの子供が感染したとのこと。

 

それからすぐに、Dクラスの子供が陽性のようだとの情報がAさんから入ってきました。Dクラスの子供と言うことであれば、Nさんの子供と一緒の英語のクラスを取っているので、D(一年生)ってことになりそうです。

 

ここで、この学校の問題が・・・

D1(一年生)のクラスは、人数が少ないのでD22年生)と合同学級になっているってことなんですが・・・2年生も英語はすべてのセクションとの混合授業なので、今回のD1感染が同じクラスで広がってD2に移ると、すべてのセクションの2年生に移る可能性があります。

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更に問題なのは、FセクションはF2F32年生と3年生)が合同学級で、F2感染でF3感染を引き起こします。そして、2年生の英語の授業と同様に、F3感染者が出ると、すべてのセクションの英語のクラスの3年生に感染が移る可能性があります。

まだまだ連鎖は続くシステムになっていて、Dセクションは、D3D4D5が合同学級となっており・・・英語の合同授業と複数の学年の合同学級の「絶妙な組み合わせ」のせいで、この小学校の感染連鎖は全体に及ぶ可能性があります(爆)

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英語の授業はたった30分だけど、ほぼ毎日行われる授業です。他の教科の授業では、生徒の発言は比較的すくないのですが、小学校の英語は「発音の練習」をたくさんすることになるので、感染拡大の危険が高い授業だと言えそうです。。さらにこの小学校では、英語の授業も含め教室内ではマスクの着用しなくていいルールなので・・・うん、やばいよね。(教室外の場所でのマスク着用は必須なのですが。汗)

・・・学校側は今年の9月の新学期が始まるときに、この英語の授業のシステムを変えるべきだったと思うんですけどね。せめて、リスクを低くするために、すべてのセクションを混合するのではなく、2つか3つのセクション合同の授業にするとかできただろうに(汗)

今回はNさんの息子に「自宅隔離メール」が来たのですが、こんな感じなので、うちの子供たちのところにも、そのうち連鎖でこのメールが来そうで、戦々恐々としています(汗)とりあえず、経路として娘の英語の先生のクラスではなかったのでほっとしたところ。

ただ、バス情報までは手に入りませんでした(汗)

 

ちなみに、この陽性反応が出た子供は105日(仮)から学校をお休みしていたようです(日にちは仮の日付けです)。Nさんに隔離メールが届いたのが1012日(仮)だったのですが、隔離期間の2週間は陽性反応の子が学校に来ていた104日(仮)から数えるみたいで、来週にはNさんの息子さんは学校に戻れるとのこと、つまり、2次感染リスクのある生徒が休んだのは数日のみとなりました(汗)。

・・・ていうか、2次感染の疑いの子達が自宅隔離されるまでの時間が長すぎませんか?・・・一週間ほど普通に学校に来てたってことですよね(汗)

・・・ということで、この学校からの「隔離メール」がうちに来るのも、時間の問題なのかもしれませんね(汗)

それと私にも少し問題があって・・・実は私、この「隔離メール」騒ぎが出た当日の昼間にNさんに会ってました。もし息子さんが陽性になってしまったら、家族であるNさんも感染の危険があり・・・そこに私も会いに行ったので(家の中に半日滞在)、私にも少なからず感染のリスクが出てきそうです。・・・Nさんに会ったのは2年ぶりだったのに、なんでこんなタイミングで会いに行ったのか・・・(汗)

とりあえず、今のところは子供達も私も大丈夫です!

追記:日本と比べ、こちらで良かったと思うことは、今回陽性になった児童も含めて、感染した人が「白い目」で見られるということはないことです。「大変だったね」と同情をされることはあるのですが、村八分になるようなことは全くありません。上記の「犯人捜し」のようなSNSのやり取りも、その家族を批判をするためでなく、わが子の状況把握をしたいためです。ま、学校はどのクラスかということすら秘密にしておきたかったようですが、次の朝には「D1の子供」ということが保護者間では知れ渡っていました(汗)。来週、陽性一号の子供が学校に戻ってきても、みんな普段通りの態度で接することになると思います。こっちの人、おおらかな人が多くて(他人に無干渉ともいう)、このコロナ禍では良かったなと思うところです。