連日、物凄い数のコロナ感染者を出している欧州、ここイタリアでも先週からさらに厳しい規制が敷かれるようになりました。今回の取り組みとしては、イタリアの各州を3つの危険度レベルに分けて、それぞれに合った予防措置が取られることに。

これら警戒レベルは「色」で表現されており、

レベル低:イエローゾーン

レベル中:オレンジゾーン

レベル高:レッドゾーン

となっております。

 20201111 263 1

イエロー・オレンジゾーンは、夜間外出・営業規制や休日の小売業の停止などが含まれていおり、10月から始まった規制を「少し?」厳しくしたくらいです。

ただ、私の住んでいるイタリア北部・ロンバルディア州はレッドゾーン指定となり、これは「ロックダウン」を意味します。はい、また封鎖となりましたね(涙) 基本、外出禁止、必要品以外の小売業も営業停止です。もちろん、レストラン・カフェ等の外食業も閉まりました。ただ前回と同様、在宅ワークができない職種であれば、仕事に行くことはできます。

そして唯一、今回の「ロックダウン」が春の「フル・ロックダウン」と違うところが、低年齢の子供の教育の場は継続されるということです(中学2年生以上はオンライン授業にすべて切り替わってしまいましたけどね)

これはイタリアだけでなく、他の欧州の国々も同じような方針をとっており・・・親にとってありがたいことです(ほっ) もちろん、子供にとっても、学校で教育を受けることがとても大事。前回のロックダウンの後に特に気づかされました。

実際、今年の担任の先生には今年の生徒は例年に比べて、集中力が養われてないとの指摘が出てきています。体も心もめまぐるしく成長している時期の子供たちを家の中に閉じ込めて勉強させるのには教育の限界があるようです・・・学校、大事です!

もう一つ、この前回のロックダウンの「ある被害を受けた子供」の話をしたいと思います(汗)。それは、友人の娘さんのクラスの男の子のことなんですが・・・もともと細身の子だったのに、2月中旬から9月まで学校がない間に「激太り」! 友人がこの10月に見かけた時には、全くの「別人」になっていたとのことでした(涙) まあ、この期間に私も含め、うちの子たちも、少し丸くなったので大目に見て欲しいところもあるのですが(笑)、この男の子の激太り、7,8歳の子供なので、ほぼ親の責任のように思われます(汗)。あえて、どこの国の子かは言わないのですが、友人の娘が同じクラスメイトの家に遊びに行くと(クラスは言語で分けてあります)、ほぼ毎回出される「昼食メニュー」が「フライドポテトとチキンナゲットのみ」とのことでした(汗)。その国の「子供大好きメニュー」だから、お客さんが来たときだけの特別メニューなのかなと想像することもできますが、その国出身の別の友人の話では、夕飯でも同じようなメニューを頻繁に子供には出しているとのこと(またはハムとパンだけとかね)。もうこれはそのお国の食事文化と言ってもいいのかもしれないなと思ったところです(汗)

その点、イタリアでは、食事を重んじる人たちが多くて、「第一の皿(パスタ系)」と「第二の皿(お肉・お魚系)」と形式づいていて、それと一緒に副菜を取るので比較的バランスの取れた食事の文化が根付いていると思えます。でも他の国では、全く栄養のことを(知らない?)気に掛けない親も多く、いわゆる「ジャンク・フード」を毎日食べさせられている子供も多くいるようです(涙)。こちらが心配して聞いてみると、その親達は「大きく成長しているからいいんじゃない?」と言ってるし・・・なんだかね(アメリカでも似たような感じのところはありましたけどね・汗)

海外に来て気づくことなんですが、日本でみんなが受ける「家庭科学習」のすばらしさを実感するんですよね。

ということで、子供たちが学校で週に何回かは「バランスの取れた学校食」が取れるというのは、「ジャンクフード漬け」になっている子供たちにとっても大事なことのように思います(残念ながら、日本でも似たような状況の子供たちはいるようですけど…)

今回のイタリア政府の方針、学校に通う子供たちによって、コロナ収束が遠のくこともあるかと思うのですが・・・本音を言うと、こちらの人の生活態度・行動パターンを見ている限り、「完全収束」は無理だと思うので、いつになるか分からないワクチンが普及するまで、うまく付き合っていくしかないと思っています(ロックダウンで一時的に感染者数は抑えることができるでしょうけど、ロックダウン明けに、また感染拡大するのが目に見えています。汗)

もうこうなると、学校に通わせる子供を持つ親は腹をくくって、「学校でコロナに罹っても、しかたない」と思うくらいの気持ちで構えるしかありません(汗) どんなに家族で感染しないように家の中で衛生面を頑張っていても、学校で子供たちがコロナをもらってくるのは防ぎようがなく、これからは重症にならないための努力が必要になってきそうです。罹った時に軽症で済むように、できるだけ子供達には体力をつけさせ、そのための適度な運動・質のいい食事・十分な睡眠時間が確保できるように、個人で対策をとるしかないですよね(大人もね!)

まずは、この冬を乗り切ります!

20201111 263 2