先日の金曜日(1127日)、夫が就職面接をオンラインで受けました。求人先は「フィンランド」のある研究所です。夫は勤務地のことは気にせず、「そこに求人があったから応募してみた」という感じでした(笑)

  応募からしばらく経ったころ、「面接審査」の連絡が入りました。

夫はイタリアに来てからというもの転職活動を細々としていたのですが、面接段階になるのは久しぶりのことで、今まで書類選考で落とされ続けていたのもあり、ちょっと自信回復となりました。

  ・・・ただこの面接には、なんだか引っ掛かることが・・・

それは面接日から一か月以上前にこの連絡がきたということ。今、欧州はどこもコロナ禍・自粛とロックダウンしている状態なので面接は、現地に行かず、オンラインでやるようになっています。つまり、面接官(この場合、将来の上司になる人)にちょっとした時間があれば、すぐにでも面接日を設定できるはずなのに、わざわざ一か月以上も先に指定してきたのが「なんか変」でした(汗)。また、この求人で一番違和感があったのが、この仕事の開始日が「121日」ということ。これって、夫の面接から3日後には仕事を開始しなければならいという明らかに「無理な日程」なんです(汗)

これらの状況から判断すると、この面接は合格者が事前に決まっている、いわゆる「出来レース」だと予想することができました(汗)

  海外でよくあることなんですが(日本でもそうなのかもしれませんが)こちらでの求人では「公平さ」を保つために、企業によっては、求人を公募をしなければならないという規定あります(ネットや新聞に求人情報を載せ幅広く呼び掛けなければならないというもの)。また選出の際には面接を数名以上を行わなければならない、というようなルールもあります。たとえ、組織内部で内々に内定者がいたとしても、公募してきた数人との面接を行う必要があるということ。これ、人数合わせのためだけに呼ばれた候補者にとってはかなり迷惑な話なんですよね(もちろん、出来レースのことは知らされてない状態で面接となります。汗) ただ、これらの公募には「公正な審査」という規定もあって、内々の内定者より「明らかに」ハイ・スペックの候補者が応募してきたりすると、評価基準方法によっては、そのハイスぺ候補者を選ぶしかなくなったりします。内々・内定者にはどんでん返しな展開なんですが、夫の職場でそんな話をたまに耳にするので、一応は、「真に能力がある人なら勝ち上がれるシステム」にはなっていると思われます。  

・・・ただ、「出来レース」を確実にさせる方法もあるんです。それは求人内容をその内々・内定者に100%マッチした条件にするということ。たまにに見る求人に、びっくりするくらい細かいスキル内容が記されていたりするのですが、こういう場合「出来レース」の可能性があると踏んでもいいかもしれません(汗) もう一つ、出来レースがうまくいくように仕向ける方法として、公募をかける時間を短時間で終わらせるとか(公募の意味がほぼないけど)、または面接日と仕事開始日を隣同士に持ってくる「無茶ぶり設定」をすることもありかと(笑)一般的に、仕事を持っている人は、職場在籍年数にもよりますが、退職届の提出を数か月前に提出しなければならないというルールがあるので、面接日から数日内で仕事開始というのは普通に働いている人なら無理な話なんです。この場合、内部の人のみ可能な条件となります(あとは無職の人くらいかと)

  ということで、夫が受ける面接の求人では「仕事開始日の無茶ぶり設定」だったので、高い確率で「出来レース」だと予想していました(汗)

  こんな背景がありつつも、先週の金曜日、夫は面接に臨むことに。30分くらいの面接かと思っていたんですが、一時間強のガッツリ面接となり、一応、夫は質問に卒なく答えることができたみたいで、一安心です。

だた、これで審査が終わりと思いきや・・・突然

「今からお題を出すので、それに関して30分以内に提案書を作成してメールで送ってください」との指示が出ました(汗)

こんなテストがあると事前に告知されてなかったので、びっくりな展開です(汗)

後で知ったのですが、この手の時間内の筆記試験はフィンランド(北欧?)ではたまにある選抜方法らしく、北欧で就職希望の人は気を付けた方がいいですね(こわっ)

夫は動揺しつつも、時間がないので、「書くだけ書いた」とのことでした。

そして制限時間の30分後ギリギリに、面接官へ「メール送信」ポチッ。

・・・ただね、こんなタイミングで「残念な夫」の本領発揮(?)なんですよね(涙)

原因不明で面接官にメールが届かないという、大トラブル発生です(汗)。

結局、いろいろなメールアカウントや方法を使ってメール送信してみるものの、先方からの既読の通知は来ないし、なんやかんやで既に一時間以上経過、もうお手上げの状態となりました(汗)

もともとこの求人は「出来レース」の匂いがぷんぷんですし、この提案書が時間通りに送れなかったのが決定打で、「こりゃ・だめだ」という結論が早々に出てしまいました(汗)

ま、今回の面接選考の経験は今後の就職活動に役立ちそうなので、いいかと。

 ・・・・・

それから数時間後、お昼ごはん中に夫の携帯電話が鳴りました。

電話を掛けてきたのは先ほどの面接官です。

どうやらこの面接官のメール・サーバーに不具合が出ていて、夫の課題を時間内に受け取れなかったとのことで、こちらの不手際でなかったようでした。

その後も、夫は面接官と少し話をしていたんですが(会話の内容は私に聞こえず)、電話を終えた夫が神妙な顔をして台所へ帰ってきました。

そこでの夫の報告は・・・

 20201130 2

えええ?

よく分からないけど、夫は受かったとのことです。先方も即決すぎませんか?

ていうか、出来レースではなかったの? 

(一応、他候補者5名いたらしいけど、どうなったの?)

二人して、パニックモードに突入です。

まったく考えもしていなかったフィンランドでの生活・・・どうしよう・・・

この仕事を受けるかどうかこの数日で答えを出さなければならない状況になりました。今は「フィンランド」についての検索魔となっている状況です(汗)。

ということで、結論が出るまでブログ更新が滞りそうなので、あしからず(汗)

今日は以上です。