突然舞い込んできた「フィンランド」移住の件ですが、夫が仕事のオファーを受けるかどうかの決断は返事の約束期限前日まで悩んでいました。

前回までのお話は



実は、フィンランド移住の件を調べれば調べるほど・・・止めた方がいいのかも、という危険信号がチラホラ見えだして・・・でもその反面、「もしかしたら、(今より)輝かしい未来が待ってるかもしれない」という淡い期待も消すことはできなかったんです(汗)

この淡い期待というのは、フィンランドに引っ越し後、すぐに私の仕事が見つかったら「生活費不足」の解消と「念願の私の再就職の夢」が同時に叶えられるというものです。

・・・ただ、私の就職の時期が遅れれば遅れるほど、貯金切り崩し生活となっていく「恐怖」が待っています(汗)

ちなみにざっと、フィンランドでの一か月の生活費を計算してみたのですが・・・

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が必要経費となります(汗)注:この値段には交際費、衣類費などが全く含まれていません。

 

方や、夫が手にするであろうお給料は税金(36%くらい?)が引かれ

・・・

・・・手取り3149€!

なんと予想される生活費にピッタリの収入のようです(爆)

(数字が近すぎて驚きましたよ。汗)

問題はこの収入だと子供に新しい服を買ったり、ちょっと外食なんてすると、たちまち家計がマイナスになってしまうってことです(汗)

まあ、フィンランドにも政府から支給される「子供手当」があって、月に子供二人で200€(2万6千円)くらいもらえるらしいので、これを加算するとマイナスにならない月もあるかもしれませんが・・・それでもかなり厳しい状況かと(汗)

とりあえず、夫のお昼は常にお弁当、カフェにも行かず、外食なし、観光・旅行もなしという、「極貧生活」を送れば、なんとか生きていけるかも。

ただ、こうなると人生が殺伐となりそうです(涙)もちろん、日本に里帰りすることも、夫の実家フランスに行くこともできなくなります。

この税金と生活費の高さを見ると、フィンランドに住んでいる人はどうやって生活しているの?ってことになるんですが、フィンランドは子育て世代でも女性の復職率が高く、共働きが一般的な国なので大丈夫なのかと。また、仮に夫一人の収入に頼る場合でも、うちと違って教育費が無料となるので、夫の収入で言えば、月に600€(78千円)は自由にできるお金があることになります。

ということで、「人並な生活」をするためには、私の「再就職が必須」という絶対条件がフィンランド移住には付いてきます(汗)

私、就職をする気は満々なんですが、果たして、すぐに雇用先が見つかるかどうかは、行って見なければわからないところなんですよね(汗)

更に不安要素はまだあって・・・

オファーを頂いた職場の人事と夫が話をしたところ、夫の雇用期間は2年の契約で、その後、永久職になる可能性は・・・そんなに高くないとの事実が…!!(汗・汗)

つまり、移住して2年後、夫が無職になることもあり得えるんです・・・ますます、危険信号が点滅かも(汗)

・・・でもね、夫のフィンランドでの仕事は今の仕事よりもっと面白そうだし、私の再就職も欧州の中では可能性がある場所という、大きなメリットもあって、「オファーを断る」決断がなかなかできないでいたのです(汗)

まあ、子供がいなければ、新たな場所に冒険しに行ってもいいんですけど、今は子供も優先事項なので、私たちの都合だけで棘の道かもしれないところに連れていくことはできないんですよね(汗)

・・・でも、断るのはもったいないような(ぐるぐる)

こんな感じで断る方向ではあるのに、はっきりと決めれず、返事をすると約束をした前日の夜になってしまいました。

そんな時、夫がふと・・・

「今のお給料で、(私の仕事が見つかりやすい)違う場所に移れたら一番いんだけど・・・」

と言い出しました。

それからすぐに

「そうだ、会社の本部があるブリュッセルに移ればいいんだ!」

と夫は言い出して・・・今まで思いつかなかった案が浮上。

ブリュッセルなら、今の契約が切れても子供たちを地元の学校に入れればいいし(フランス語圏)、私の仕事もあるかもしれない! いいかも!


ただ、この組織内移動は、夫の上司がかなり「難しい人」なので(いろんな意味で・汗)、反対される可能性が高かったのです(汗)

でも夜が更けてきて、もうフィンランドのことで頭もいっぱい、考えるの疲れていることもあり、とりあえず「ダメもと」で、上司にメールでブリュッセル移動希望を伝えてみるということになりました。

・・・すると、夜だというのに30分後に上司からメールの返事が来たのです。

その内容は…

・・・

・・・・

「いいんじゃない!協力するよ!」

との返事・・・??

予想外の快諾でした(汗)

夫と共に「戦闘準備」を気持ちの中で始めていたので、かなりの拍子抜けです(もし上司が渋るようであれば、今回のオファーのことを上司との交渉に使うことも考えていたくらいだったのに)

そしてここで、新たに「ベルギー移住の選択肢」が増えたのです。

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同時にフィンランド移住があっけなく「なし」となりました。

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うん、なんかすっきりした!

その夜は、この一週間のモヤモヤが晴れたので、ゆっくり寝ることができました。

 

・・・でもね、この後、また違う展開となっていくんですよね(涙)

人生、そんなに甘くはないです。

続きます。