今までのお話は、
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私はイタリアの永住権を持っているので、EU加盟国ではどこでも働けることになっているんですが、イギリスが欧州連合から離脱すると、就労できるビザが必要になります。まあ、この10月末に離脱が決定しても、そこから一年の移行期間が設けられるので、すぐに外国人労働者に対して「NOサイン」が出るわけではないのですが、面接日までに離脱が決定してしまうと、雇用主が「外国人だと、ゆくゆくの書類手続きが面倒だな」という印象を持つ可能性もあるので、せめて「採用の合否」が出るまでは可決されないことを願っていました。
やっと最近、イギリスはこの移行期間が終わって、離脱を達成、2016年の国民投票から長かったですね。ていうか、ほぼ半分の人は納得してなかったのに、数で白黒つけられる投票制度って怖いなと思ったものです。
ま、個人的には、夫の仕事を通して(EU研究所勤め)、EUという組織の「腐っている」部分を見てきているので(いい面もありますが、腐っているところは、ひどい腐りようです。汗)、イギリスが離脱したかったのも分かる気がしました。大きくなり過ぎた組織は、間違った方向に行った場合に正すのが大変ですよね。各国は自国優先に持って行きたいわけで、簡単に舵もとれないし・・・ブツブツ。
イギリスにとってEU離脱が良い判断だったのかどうかは、今から徐々に見えてくるとは思うのですが、今後、私がイギリスで就職するのはハードルが上がったかと。イギリスは欧州の中ではバイオ・医療系研究がさかんなので仕事探すのにはおいしい場所だったんですけどね。残念。
続きます。